GM理数研  学びのレポート

名張市の高校受験、大学受験のお役立ち情報

悪い結果を面白いと感じられるように③(大学入試前編)

こんにちは。名張市の学習塾GM理数研です。前回の続きです。

最初からご覧いただきたい方はこちら。

nabari-risuken.hatenablog.com

高校入学をして驚いたことが3つあります。

教室に女子がいなかったことです。入学して初めて男子校だと知ります。

周りがみんな大学進学を考えています。トクシンカとはそういうことだったのか!とここで気づきます。そして最後に同級生みんな喋り方の行儀が良い!!「君は〜」なんてこの時生まれて初めて言われました(笑)

漫画家としてプロになることしか考えていないので、勉強は適当です。しかしながら漫画の方はセンスがなかったのか、そう簡単にはいきません。そこで、高校出て食っていけないのは困るので、一旦は定時で帰れそうな郵便局に就職して、プロを目指そうなどと姑息なことを考えていました。ということで、成績はダダ下がりです。クラスが成績順だったので、かなり上位で入学していたはずですが、1年の終わりの頃には500人中400番まで落ちていきます。1クラスはスポーツクラスと言って、オリンピックやプロ選手を目指しているひとたちばかりなので、ほぼビリみたいなものです。

クラス分けは成績順なので、あれ?俺このままではスポーツクラスになるんやない?と思いだします。流石に少し勉強するかと思い始めます。授業はもはや何も分からないので、英語をとりあえず自力でやろうとします。学校から支給の文法問題集を1冊やりましたかね。その結果英語だけは随分成績が上がりました。国語は元々得意だったので、英国の文系型でしたが、何故か理系を選択します。中学の頃から生物好きだったなというのが理由です。

とはいえ、2年生になった時点でも進学する気がなかった訳ですが、勉強は嫌いではなくこの頃には割と自学ができるようになっていました。周りの進学熱におされて自分もという思いにもなったのかもしれません。

ある時、選択していた生物の授業、ほとんど雑談のない先生でしたが、自分が学生時代に研究していたことを話し始めます。普段雑談をしない先生なので、微妙な空気感が漂いますが、私は、それが物凄く面白くて、自分もそういう研究をしてみたいと漠然と思うようになります。

それから研究職というものを少し調べてみます。民間企業の研究開発職なら、自分の考えた商品が実際に市場に並ぶのか。めっちゃ面白いな。漫画描くより面白いかもしれん。と思うようになり、大学へ行く決意が固まります。いやただ今の成績でどこなら行ける?というレベルです。今度ばかりは私立という訳にもいきません。しかも私立理系クラスと科目の制限されたクラスに入っていました。そこで狙えるところを探します。すると佐賀大学農学部がすぐに見つかりそこを目指すことにしました。

受験間際になると学年3位くらいの順位にまで成績は伸びてきました。センター試験も7割位を取ります。これなら行けると思いました。しかし佐賀大学農学部は3科目受験でよかったせいか人気が集中してリサーチのボーダーが8割を超えています。当然高校の面談では無理だという話になります。愛媛大学なら行けるということで、そこを受けることになるのですが、佐賀大が無理なのにそこより難関なはずの愛媛大に行けるか?という疑問が私にはありました。

蓋を開けると予想通り、愛媛大の方が難しかったです。不安が的中して不合格となります。浪人することを決意します。

ここでこそ我を押し通した方が良かったのかもしれません。しかし、中学時代の反省、学校の先生の言うことは聞くを実践してしまいました。高校受験に続き2回目の不合格ですが、実はこれは良かったこともあります。代ゼミの授業料は正規の料金から半額以下になりました。また、今思い返すと、この時順調に佐賀大学に進学できていたら、おそらく研究職には就けなかっただろうと思います。一見すると失敗に見えるこれらの経験も私にとっては必要な何かだったのかもしれませんし、またそうしなければならないと思います。失敗とは実際多かれ少なかれそういうものなのだろうと思っています。

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