GM理数研  学びのレポート

名張市の高校受験、大学受験のお役立ち情報

勉強で大事なことは丸付けなのです

小学生を指導しているとよく見かけるのが、ワークをどんどん解き進めて、自分で答え合わせをしないことです。中学生でも時々見られますが、高校生になると殆ど目にしなくなります。

これは小学校の宿題が丸付けまではしないようになっているせいもあるかと思います。私は小学1年生であろうと、自分で丸付けをさせてみるのが大切だと思っていて教室でもそのように徹底しています。そして、そのタイミングは1問ごとや1ページごとにすぐに答え合わせをすることが大切だとも思っています。

 

その理由は、まず自分が一生懸命に解いた問題、合っているかどうか気になるはずです。この気持ちがなければ学力向上はありません。

2点目、他人に丸付けをしてもらうと、どうしてもタイムラグができます。それが返却されたときにに✕があったことを知ったとしても、なぜ間違えたのかもう分かりません。そして、また同じ問題を何度も練習させられる。楽しくないです。「どうしてこんな問題もできないの?」なんて言われ日には、もうやる気が戻ることはないでしょう。自分で丸付けすれば、その場ですので、ああしまった!とかクソっ!とか少なくとも前向きな気持ちで次に向かえます。

3点目、ほとんどの教材はスモールステップになっていて、1ページ解けばその場で答え合わせをして修正する。そうすることで、小学生向けの教材なら多くの子が次のページはだいたいのところが解けるようになっています。この経験がその後の正しい勉強習慣を身に着けていくことにつながっていきます。

 

4点目、他人が丸付けすると、よくできた子ははなまるが貰えます。よくできましたって褒められます。そのとき、子どもは正解することだけが目的となることがあります。勉強はどこができていないか気づくことです。必ずしも正解である必要はどこにもありません。

 

そうはいってもウチの子、自分で丸付けしたら間違っているところまで丸にしちゃうんです。というのもあると思います。もしそうなら、まずは大目に見ましょう。決して叱らないことです。丸付けは難しいのです。小学生ならうまく出来なくて当然です。ただ、その機会を奪わないように。練習すれば少しずつなおっていきます。なぜ間違えたのか気にしだします。他人がやってしまうと、正解しなければという強迫観念から逃れるのが難しくなります。

 

そのためには慌てず、じっくりと取り組ませること。沢山ドリルを解くことではありません。間違ったときが大事なんだと気づくこと。

間違えたら、今間違いに気づいてよかったね~。なのです。

 

ちなみに私は未だに1個解いたらすぐ答えみます。残念ながら未だによう間違えてますね。